世界のドリアン市場動向【中国でドリアンバブル!?】

ドリアン

こんにちは!おのゆです。

今回は、世界のドリアン市場動向についてご紹介します。

日本では超マイナーな果物なので、

世界で流通しているイメージは湧きにくいかと思います。

実は中国を筆頭に、とても市場が大きい果物なんです!

スポンサーリンク

ドリアンの市場規模

2021年の市場規模は、なんと約200億ドル( ≒ 3兆円)

ドリアンの需要は右肩上がりに上昇しており、2030年には約350億ドル( ≒ 5兆円)まで拡大すると予測されています!

ドリアンの主要生産国は?

タイマレーシアインドネシアです。

タイが年間約70万トン、マレーシアとインドネシアが年間約26万トンを生産しています。

おのゆ
おのゆ

ちなみにタイの中では、僕が住んでいるチャンタブリー県が生産量No.1です!

ドリアンの主要輸入国は?

ドリアン輸入国

中国が約90%

過半数を中国が占めています。

ベトナムの19%は、多くが中国に再輸出されているそうなので、

実際は全体の90%近くを中国が輸入しているということになります!

中国で沸騰しているドリアン熱

中国の年間ドリアン輸入量

中国によるドリアンの輸入は、2006年頃から急激に増え始めました。

唯一無二と言える特別な味わいと、高い健康効果から人気を集めているそうです。

おのゆ
おのゆ

急激に増えたきっかけが気になる。。。
健康への効果については、こちらの記事で紹介しています!

ドリアンの主要輸出国は?

ドリアン輸出国

タイが独占状態

輸出は、タイが95%と圧倒的な割合を占めています。

次いでマレーシアの4%。

タイはマレーシアに先駆けて、2003年から中国とFTA(自由貿易協定)を結んだことで、

輸出における独占的ポジションを確保してきました。

今後はマレーシアも輸出拡大へ?

現在はタイに後塵を拝しているマレーシア。

この状況を脱却しようと、中国輸出の足かせとなっていた、
輸出規制を撤廃しようと施策を進めています。

そのため、今後はマレーシアからの輸出量も増加していくことが予想されます。

さらにマレーシアは、中国で特に人気が高いムサキングという品種を生産しているので、
タイにとっては脅威になるかもしれません…!

おのゆ
おのゆ

輸出先が中国頼りになっているのは少し不安ですが、

中国の人口規模と、需要が伸び続けていることを考えれば、今後も拡大が続きそうです。

市場拡大の裏で起きている価格上昇

タイ政府によると、2022年1~3月の1キロあたりのドリアンの国内卸売価格が、

2018年の同時期と比較して63.9%上昇したそうです。

ドリアンは、栽培が難しく、
苗を植えてから実が収穫できるまで5年ほど必要な果物。

急激な需要増加に、供給が追いついていない状態ということがわかります。

おのゆ
おのゆ

まさにドリアンバブル状態…!

おわりに

今回は、ドリアンの市場動向についてご紹介しました。

我が家の周りでも、ドリアン農園を新規開墾している現場を見かけることがあり、

ドリアン市場の成長を肌で感じます

中国市場の成長だけでなく、

日本を始めとした、ドリアンがマイナーな国にも広まっていけば、

ドリアン市場はさらに盛り上がりますね!

参考文献

http://www.plantationsinternational.com/docs/durian-market.pdf

https://www.producereport.com/article/china-sets-new-records-durian-imports-2021-despite-pandemic

https://asia.nikkei.com/Economy/Trade/China-s-durian-boom-sparks-ASEAN-alarm-over-mega-trade-deal

タイトルとURLをコピーしました